MQL5 無料EA -バックテスト検証 29「Scalping EA for EURUSD」
「バックテスト検証」シリーズでは、MQL5コミュニティに登録されている無料EAについて、バックテスト結果からそのパフォーマンスを検証しています。皆様のEA選択の際の一助になれば幸いです。
※MQL5コミュニティーからEAやインジケーターをダウンロードするには会員登録(無料)が必要ですので、こちらの記事を参考にアカウントを作成しておきましょう!
第 29 回目は「Scalping EA for EURUSD」です。
「Scalping EA for EURUSD」について
MQL5の公式ページからの引用(翻訳)
このEAの特徴
- これはMT5用の完全自動取引ロボット/エキスパートアドバイザーです。
- この EA は EURUSD や GBPUSD などで優れたパフォーマンスを発揮します。
- 買いストップ注文は 1 時間の高値で発注され、売りストップ注文は 1 時間の安値で発注されます(期間内)。
- 調整可能なトレーリングストップによって利益が確保されます。
- 合計証拠金から許容できる正しいリスクパーセントを入力してください。
- この EA は、独自のマジック ナンバーで注文を行うことができます。
- 初心者にも経験豊富なトレーダーにも適しています。
「Scalping EA for EURUSD」のトレード
- 買いのストップ注文は 1 時間の高値で発注され、売りのストップ注文は 1 時間の安値で発注されます。つまり、高値・安値のブレイクアウトを狙います。
- デフォルトでテイクプロフィット/ストップロスは、それぞれ 200point(20Pips)で、注文の有効期限は5時間に設定されています。
Every tick based on real ticksでのバックテスト
このEAは、バックテストの際、Modeling「Every tick based on real ticks」でテストするように指定されています。この機能はMT5で追加されたモードです。
以下は、Every tick based on real ticksでバックテストした結果です。
- 口座: NZX Zero (ECN) (NOZAX)
- 通貨ペア: EURUSD#
- 時間枠: H1
- パラメーター: 初期値
- 初期残高: 10,000ドル
- 期間: 2018.01.01 – 2022.12.31
Every tickでのバックテスト
以下は、Every tickでバックテストした結果です。
- 口座: NZX Zero (ECN) (NOZAX)
- 通貨ペア: EURUSD#
- 時間枠: H1
- パラメーター: 初期値
- 初期残高: 10,000ドル
- 期間: 2018.01.01 – 2022.12.31
「Every tick」と「Every tick based on real ticks」
「実際のティックに基づくすべてのティック(Every tick based on real ticks)」のほうが、「すべてのティック(Every tick)」よりも信頼性が高いのは間違いないのでしょうが、正直なところ、これほどの差が出るとは思いませんでした。
少なくとも、このEAの作者は両者の違いを把握されているのだと思います。引き続きモニターしていきたいと思います。
(参考)「すべてのティック」と「実際のティックに基づくすべてのティック」の違い
- 「実際のティックに基づくすべてのティック」では、実際のティック データが使用されます。
- 「すべてのティック」は、M1 OHLC データから生成された仮想またはシミュレートされたティックです。実際のティック データは無視されます。