MQL5 無料EA -バックテスト検証 30「BotAGI MT5」
「バックテスト検証」シリーズでは、MQL5コミュニティに登録されている無料EAについて、バックテスト結果からそのパフォーマンスを検証しています。皆様のEA選択の際の一助になれば幸いです。
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第 30 回目は「BotAGI MT5」です。
「BotAGI MT5」について
MQL5の公式ページからの引用(翻訳)
最初の新世代 AGI 外国為替ロボット。彼が念頭に置いている目標はただ 1 つ、トレードで勝つことです。成功率 83% 以上で、できるだけレギュラーになりたいと考えています。
月平均 10 ~ 20 件のトランザクションが実行されます。 (EURUSD) でテストされています。
機能:
最初に期待される結果を得るためには、最低1000ドルの資金が必要です。
1回目の取引は市場を分析するためにのみ行われ、2回目の取引はロボットが好機と判断した場合にのみ行われます。
利用可能なパラメータ:
- Take profit
- Stop loss
Lots
Trailing Stop
特徴 :
- 通貨/インデックス: EUR/USD
- 推奨レバレッジ: 1:500
- 月次利益目標:5~10%
- プラットフォーム: MT5
- 推奨入金額: $1000 最低ロット 0.12 : Trade B
- アカウントの種類: ECN/RAW が望ましいですが、標準アカウントでも機能します。
ロボットの設置:
- ロボットは、設定ファイルを必要とせずにすぐに使用できる状態で出荷されます。
- M15 (EURUSD) チャート上の EA をスライドさせます。
ロボット設定:
トレードA:ロット設定 資金に関係なく0.01
トレードB:資金1000ドル、ストップロス3900でロット調整
Trade B : | Caution: 0.10 = | 長期的に保守的な戦略。 |
Trade B : | Default : 0.12 = | 取引あたり約40%の損失(DD)にさらされる可能性がある。 |
Trade B : | Max profits : 0.15 = | 資本が回収されたら、積極的な戦略を使用することが望ましい。 |
採るべき戦略:
最初は慎重に始めて、時間の経過とともにロットを増やすことをお勧めします。 たとえば、資金が回収されたら、ロボットの賭け金を徐々に増やすことができます。 たとえ時間がかかっても、これが採用する最善の戦略です。 利益をすぐに増やしたい場合は、ドローダウンが大きくなるリスクも高まります。
損失を許容できる金額のみを投資しましょう。取引にはゼロリスクは存在しません。
「BotAGI MT5」のトレード
- RSIをフィルターにしてエントリするようです。まず、小ロット(0.01Lot)の観測気球を飛ばし(エントリー)、その動きによって、メインの2ポジション目を発注します。メインポジションのテイクプロフィット(TP)/ストップロス(SL)は8/390(Pips)が初期値として設定されており、万が一、ストップロスに刺さった場合、ダメージが大きすぎる気はします。
「BotAGI MT5」のバックテスト
EAの作者が提示している期間及び条件でバックテストを実施。
Every tick based on real ticksでバックテストした結果です。
- 口座: NZX Zero (ECN) (NOZAX)
- 通貨ペア: EURUSD#
- 時間枠: M15
- パラメーター: 左図の通り
- 初期残高: 1,000ドル
- 期間: 2020.05.01 – 2022.12.31
- この期間のバックテストは非常に良いですね。
「BotAGI MT5」の長期バックテスト
作者が提示している期間外の成績を把握するため、2015年からの長期バックテストを実施しました。
- 口座: NZX Zero (ECN) (NOZAX)
- 通貨ペア: EURUSD#
- 時間枠: M15
- パラメーター: 初期値
- 初期残高: 1,000ドル
- 期間: 2015.01.01 – 2022.12.31
トータルではプラス損益ですが、作者提示の期間外(2015年から)において、当バックテストにおいて3回ほどストップロス(SL)までいきました。作者の言うように、初期投資資金の回収を最優先にし、その後、利益を追求するトレードに切り替えるのが良いのかもしれません。