MQL5 無料EA -バックテスト検証 12「Night JRNY Micro Scalper MT5」

2023-01-30MQL5無料EA,検証リスト

「バックテスト検証」シリーズでは、MQL5コミュニティに登録されている無料EAについて、バックテスト結果からそのパフォーマンスを検証しています。皆様のEA選択の際の一助になれば幸いです。

※MQL5コミュニティーからEAやインジケーターをダウンロードするには会員登録（無料）が必要ですので、こちらの記事を参考にアカウントを作成しておきましょう！

第 12 回目は「Night JRNY Micro Scalper MT5」です。

このEAの記事を公開するかどうか、本当に迷いました。成績が悪い訳ではありません。むしろ良いです。私自身、有料版を購入して運用しています。

何故、公開をためらったのかというと、使用する業者（口座タイプ）によって、エントリー数がかなり違うのです。またこのEAは公式で９通貨ペアに対応しているのですが、通貨ペア毎の成績も業者（口座タイプ）によってかなり違ったりします・・・。

ただ幸いなことに、NOZAXゼロ口座でのバックテストでは対応の９通貨ペアいずれの損益もプラスであったので、この記事では全９通貨ペアを使用した場合の結果を示すことにしました。

※このEAをご利用の際には、まずはご自身のご利用環境でバックテストを実施した上で使用通貨等をお決めください。

「Night JRNY Micro Scalper MT5」について

MQL5の公式ページからの引用（翻訳）

Night JRNYは実証済みの戦略をコアに持つ新しいEAです。デフォルトでは、Night JRNYは毎日、ロールオーバー時間帯の前後だけエントリーするように設計されています。ハードテイクプロフィットやハードストップロス（特定の条件が満たされた場合に取引を終了させる）条件でも利益が得られる高精度な成行き注文や指値注文だけをピンポイントで執行するように、精密なコーディングが施されています。すべての通貨ペアが0.01ロットで取引されます。

Night JRNYは、直感的なニュースフィルターと回復アルゴリズムを実装しています。ご存じのようにニュースを正確にフィルタリングする能力は、リスクを制御するために非常に有用であり、間違った取引を避けるのに役立ちます。

Night JRNYはスマートで、よく考えられた、使いやすいEAで、ポートフォリオの一角を担う、素晴らしいものとなるでしょう。バックテストを実施する際は、Night JRNYの堅牢性を実証するために、長期間（10-20年）のテストをお勧めします。

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推奨

通貨ペア：GBPUSD,EURSD,EURCHF,USDCHF,EURBP,USDCAD,AUDCAD,EURCAD,EURAUD
タイムフレーム：M5
安全にお取引いただくために、デフォルト設定（初期設定）をお勧めします。
最低入金額：100ドル

※Night JRNYのご利用条件：ヘッジ口座、良好なブローカー条件（低スプレッド、ロールオーバー時の低スリッページ）、常時VPS

設定

One Chart Setup: 現在のペアだけまたは設置したチャートから複数のペアを取引することができます。
Max Open Pairs: 同時に開くことができるペアの数を制限します。
Maximum Spread：ポジションを開く際に許容される最大スプレッド
Money Management（複利）: 固定ロットサイズ, 残高％, 残高当たり
Rollover Filter: ロールオーバー中は取引しない
Max Net Currencies: 通貨ペアではなく通貨でリスクをコントロール
Lot Type: マニュアル, 残高ベース，有効証拠金ベース
Stop Loss Type: （Hard Stop）ハードストップは、特定の条件が満たされた場合に取引を終了させる方式

「Night JRNY Micro Scalper MT5」のトレードの様子

毎日、指定時間にBUY LIMIT、SELL LIMITの指値注文とTP/SLを同時に出し、ロールオーバー時の値動きを狙います。指値注文の有効期限は3時間です。
エントリーの判断には移動平均線や標準偏差が使われています。
このEAの真骨頂は、一定時間経過後もポジションが残っていた場合、徐々にTakeprofit（TP）を切り下げていくことです。それもプラス圏内／マイナス圏内かかわず…。これにより決済され易くなり、損失が限られます。

複数通貨ペア運用の設定の際の注意点

公式ページのコメント欄に、複数通貨ペア運用「単一のチャートからすべてのペアを取引する」際の注意点が掲載されているのでご紹介します。

最も多くのティックを受け取るために、EURUSDチャートにEAを設置します。
パラメーターのActivate Multi-Symbols Trading? を " true “に設定します。
Select Symbol List (Best 3 Pairs, All 12 (9?) Pairs …)を選択します。

※NOZAXゼロ口座の場合は、通貨ペア名の後に接尾語「＃」をつける必要があります。EA内部では接尾語の有無を判別できないようなので、Best 3 Pairs, All 12 Pairsで取引したい場合は、Select Symbol ListでEnter Your Openを選択し、自身で設定する必要があります。

具体的には、Enter Your Own Symbols Here (Separates By Comma)欄に運用したい通貨ペア名にを「＃」をつけて指定します。
GBPUSD#,EURSD#,EURCHF#,USDCHF#,EURGBP#,USDCAD#,AUDCAD#,EURCAD#,EURAUD#

運用予定のすべてのシンボルが気配値表示欄に表示されていることを確認します。よくわからない場合は、マーケットウォッチリストを右クリックして、"show all “を選択することができます。

ニュースフィルターの設定方法

このEAには重要な経済指標時にエントリーを停止させるニュースフィルターが搭載されています。ニュースの日時・重要度・対象通貨を指定のウェブサイトにアクセスして読み取る仕組みで、重要度や対象通貨によって、ニュースの前後の指定時間（分）、EAのエントリーを停止させることができます。

ニュースサイトの指定は、次のようにMT5のWebRequerstを許可する形で行います。

具体的には、MT5のメニューからTools >Option ＞ExpertAdvisor の順に開き、「Allow WebRequest for listed URL」にチェックを入れます。その後、枠内の「add new URL like …」の欄の「＋」をクリックし「https://nfs.faireconomy.media/」を入力し、OKをクリックします。

All 9通貨ペアでのバックテスト

口座：　　　　 NZXゼロ（ECN）（NOZAX）
通貨ペア：　　 GBPUSD#,EURSD#,EURCHF#,USDCHF#,EURGBP#,USDCAD#,AUDCAD#,EURCAD#,EURAUD#
時間軸：　　　　M5
初期残高：　　　1,000ドル
パラメーター:
- Activate Multi-Symbols Trading = True
- Max Open Pairs = 9
- Select Symbol List = Enter Your Own
- Enter Your Own Symbol Here =GBPUSD#,EURSD#,EURCHF#,USDCHF#,EURGBP#,USDCAD#,AUDCAD#,
  EURCAD#,EURAUD#