MQL5 無料EA -バックテスト検証 19「Rsea mt5」
「バックテスト検証」シリーズでは、MQL5コミュニティに登録されている無料EAについて、バックテスト結果からそのパフォーマンスを検証しています。皆様のEA選択の際の一助になれば幸いです。
※MQL5コミュニティーからEAやインジケーターをダウンロードするには会員登録(無料)が必要ですので、こちらの記事を参考にアカウントを作成しておきましょう!
第19 回目は「Rsea mt5」です。
「Rsea mt5」について
MQL5の公式ページからの引用(翻訳)
(10 years EURUSD M1のsetファイル) コメント欄#1を参照してください。
- EAが動作している間、チャート上に他のインジケータを追加することができます。
- もし、そのチャートでEAを停止させたい場合は、チャートからEAを削除します。なぜなら、Ctrl-Eを押すとすべてのEAが停止し、他のチャートでチャンスを逃すことになり、トレーリングストップが自動的に停止してしまうからです。
- 各チャートは1つのEAと異なるマジックナンバーで動作します。例えば、 (chart#1)1231242 (chart#2)1231352 のように追加します。
- あなたのコンピュータとインターネットがノートを扱うことができる場合、同時に100以上のチャートを開くことができます(EAは、複雑なアルゴリズムを必要としないインジケータを使用しているため、非常に軽いです。???
- 各チャートにはフレームとEAがあり(マジックナンバーが異なる)、他のフレームでより良いチャンスがあればチャートを変更することができる。???
- 大きなフレームは色付きのエリアを見る必要がなく、特にH12 H4 H1 Dailyで動作するように予めセットされています。???
- 手動で開いた取引はEAによって管理されません。
- EAを使用したいすべてのチャートに異なるマジックナンバーで設置する必要があります。
- # すべてのペアで複数のフレームにEAを設置すると最も収益性が高くなります = 各チャートに1つのEAをタイムフレームに関係なく設置します(M5またはM15, H1, H4, H8, H12, Dailyを使用)???
「Rsea mt5」のトレードの様子
- 期間の長い(800)ボリンジャーバンドを使ってトレンドを図り、期間の短い(100)ボリンジャーバンドと移動平均線を使って、1ポジション目(Support Rersintance)のエントリーを行います。
- 逆行した場合、マーチンゲール方式でポジションを重ねます(DD Control Position)。
- その際のロットは、初期ロット0.01, DDcontrolMulplier=1.5の場合、0.01 ⇒ 0.01 ⇒ 0.02 ⇒ 0.03 ⇒ 0.05 ⇒ 0.07 … と増えます。
(注)初期ロットを2倍にした場合(0.02)、ロット数が単純に2倍になるわけではありません。スケールアップの際はご注意ください。 0.02 ⇒ 0.03 ⇒ 0.04 ⇒ 0.06 ⇒ 0.10 ⇒ 0.15 … - トータルで利益が出たところで、まとめて決済します。
最適化ファイル(SETファイル)適用後のバックテスト
- timeframe: M1
- currency: usd
- Sympol: Eurusd
- Deposit:3k= 3000$
EURUSD M1
- 口座: NZXゼロ(ECN)(NOZAX)
- 通貨ペア: EURUSD
- 時間軸: M1
- 初期残高: 3000ドル
- パラメーター: SETファイル: 10 years eurusd
- 期間: 2022年1月1日-2022年12月31日
このEAはMQL5無料EAのNo.1に君臨しているDark Venusと同様、ボリンジャ―バンドとマーチンゲールを組み合わせた取引を行います。ボリンジャ―バンドとマーチンゲールとは相性が良いのかもしれませんね。ただし、運が悪くポジションを持ったまま長期間ドローダウンに耐えなければならないのは、このEAも同様でマーチンゲールEAの宿命と言えます。これに耐えられるだけの十分な資金の準備が必要です。
MQL5の公式ページに記載の通り、このEAは複数チャートを使ってトレードするように設計されているようで、ここでは検証できていません。
また、このEAはトレーリングストップを使用しているため、全Tickを用いてバックテストを実施する必要があります。しかしバックテストに非常に時間がかかり(数時間/年:結構高スペックなPCにて)、本記事では1年間のバックテスト結果しか提示できませんでした。現実的に最適化は難しいように思います。
EAの設定方法について知りたい方は、Telegram(アカウントはMQL5の正式ページに記載)で作者にコンタクトを取って、アドバイスを頂くのが良いかと思います。